新しいノートPCを買いました。
これまではMacを使っていたのですが、仕事でWindowsを使うようになり、個人用としてもWindowsを使いたいなと思っていました。
用途としては、主にプログラミングやブログを書くのに使う予定です。
今回は新しいPCをお迎えしたということで、一通りベンチマークテスト(コンピュータの体力測定)を行いたいと思います。
PCの使用感が知りたいという方は、以下の記事をご参照ください。
ASUS Zenbook 14(UM425QA-KIR915WS)を選んだ理由
このPCを選んだ理由は、「Zenbook」という名前に惹かれたからです。
というのも、私が最近、仏教の「禅」にハマっており、その名前が付いているASUSのZenbookがとても魅力的に映りました。
もちろん、初めからネーミングだけで決めたわけではありません。スペックとしては、最初は以下のような条件を考えていました。
- 予算:15万円以内
- CPU:Intel Core i5以上の性能のもの
- メモリ:16GB、ストレージ:512GBは欲しい
一通りネットで調べてみて、最終的にASUSのZenbookシリーズに行き着きました。
価格面でも、ASUSの冬の感謝セールで、通常価格から3万円引きされていたというのも大きかったです(2023年1月30日時点)。
今回購入したZenbook 14(UM425QA-KIR915WS)は、CPUにIntelではなくAMDを採用しています。
AMD製のCPUを使うのは初めてですが、これを機に試してみることにしました。
基本スペック
ASUS Zenbook 14(UM425QA-KIR915WS)の基本的なスペックはこちらの通りです。
OS | Windows 11 Home 64bit |
ディスプレイ | 14インチ 1920×1080 |
CPU | AMD Ryzen 9 5900HX |
メモリ | 16.0 GB LPDDR4X-4266 |
ストレージ | SSD:512 GB NVMe HFM512GD3JX013N |
GPU | AMD Radeon(TM) Graphics(CPU内蔵) |
ベンチマークテスト
今回は以下の項目について、ベンチマークテストを行いました(括弧内は使用したベンチマークソフト)。
- CPU性能(Cinebench R23)
- グラフィック性能(3DMark)
- ストレージ性能(CrystalDiskMark 8.0.4)
- PCの総合的な性能(PCMark 10)
CPU性能(Cinebench R23)
CPU性能は「Cinebench R23」という無料のCPUベンチマークソフトを用いて計測を行いました。
Cinebenchは決まった画像(リビングの写真)をCPU性能を使ってどれだけ早く表示できるかでCPUベンチマークテストを実施します。
ベンチマークとは?CPUベンチマークなどパソコンの各性能を測るためのベンチマークソフトをご紹介|ドスパラ通販【公式】
単位はpts(※Pointsの略)で表示し、より高い性能を出すと結果の数値が大きくなります。
結果は、次の通りでした。
- Multi Core:6302 pts
- Single Core:592 pts
- MP Ratio:10.65 x
MP Ratioは「マルチコアのポイント / シングルコアのポイント」で計算され、この値が大きいほど、マルチコアで使用したほうが性能が高いということになります。
こうしてみると、MP Ratioがよさげなスコアを出しているように見えますが、単純にシングルコアの値が低すぎる可能性も考えられます。
正直なところ、各スコアを見てもよくわからないので、今回はランキングの前後を見て、そんなに悪くはなさそうだなという理解にとどめておきます。
グラフィックス性能(3DMark)
グラフィックス性能は「3DMark」というベンチマークソフトを用いました。
今回は無料で利用できるBasic Editionの、DirectX 12 ベンチマークを行う「Time Spy」というテストを行いました。
結果は、次の通りでした。
- Time Spyスコア:1473
- Graphicsスコア:1292
- CPUスコア:7301
結果として、やはりゲーミングPCと比較するとGraphicsスコアは低い値となりました。
今のところゲームをやる予定はないので、その辺りはあまり気にしていません。
ストレージ性能(CrystalDiskMark 8.0.4)
ストレージ性能は「CrystalDiskMark」という無料のストレージ速度計測のベンチマークソフトを用いました。
CrystalDiskMarkはSSDやHDDに対して、実際にテスト用のデータを読み書きさせ、一定時間内にどのくらい読み書きができるかを計測することで、速度を計測するソフトとなります。
CrystalDiskMark(クリスタルディスクマーク)の使い方、各項目、スコアの見方や設定方法についてご紹介|ドスパラ通販【公式】
結果は、次の通りでした。
結果の上2行が連続データ、下2行が不連続データを読み書きさせたときの値となります。実際にPCを使うときに参考になるのは、下の方の結果です。
Q(キュー)やT(スレッド)など書かれていますが、ここでは「数字が小さくなるほど処理が重くなる」という理解にとどめておきたいと思います(私もきちんとは理解できていません)。
他と比較しないと何も議論はできないのですが、普通の作業用PCとしては問題なく利用できそうです。
PCの総合的な性能(PCMark 10)
PCの総合的な性能は「PCMark 10」というソフトのBasic Editionを用いました。
PCMark 10は、PCのパフォーマンスを測定するための業界標準のベンチマークです。ウェブブラウジングやビデオ会議などの日常的なタスクから、文書や表計算などの一般的なオフィス生産性タスク、さらには写真や動画編集などデジタルコンテンツを扱う負荷の高いタスクまで、現代の職場で行われるさまざまなタスクをカバーする包括的なテストが多数収録されています。
PCMark 10における良いスコアとは
結果は、次の通りでした。
- PCMark10 Score:6355
- Essentials:10444
- App Start-up Score:14202
- Video Conferencing Score:8854
- Web Browsing Score:9060
- Productivity:9929
- Spreadsheets Score:12312
- Writing Score:8008
- Digital Content Creation:6718
- Photo Editing Score:8931
- Rendering and Visualization Score:7089
- Video Editing Score:4791
- Essentials:10444
公式サイトのスコアの目安によると、
- 簡単な作業を行うときは、Essentialsスコアが4100以上を推奨
- オフィス作業や簡単なメディアコンテンツを制作するときは、Productivityスコアが4500以上を推奨
- 写真、動画、その他デジタルコンテンツを編集するときは、Digital Content Creationスコアが3450以上を推奨
とのことなので、作業用PCとしては良い方だと思います。
テストでは「LibreOffice」や「GIMP」などのフリーソフトを使用しているため、厳密にはいつもの作業環境と同じとは言えませんが、実際に類似のアプリを動作させてテストし、作業性能を数値化しているという点では、PCの総合的なテストとして適していると思いました。
追記:3ヶ月間使ってみた感想(2023年5月)
購入から3ヶ月が経過し、使ってみて良かった点や気になる点についてまとめてみました。
本記事のような測定結果を書いたレビューではなく、こちらは筆者が個人的に感じたことを書いています。
まとめ
以上、ASUSのZenbook 14(UM425QA-KIR915WS)のベンチマークテスト(CPU、グラフィックス、ストレージ、総合的性能)を行いました。
これから本格的に使う前に、自分のPCの性能を知ることは重要だと思います。しかし、ただテストして数値を出したとしても、それを他の製品と比較しなければ、どのくらいの性能なのかを把握することはできません。
なので、今回測定した数値を比較の基準として、他のPCのスペックを把握していきたいと思います。
個人的な感想としては、Zenbook 14(UM425QA-KIR915WS)はサクサク動作してくれて、とても使いやすいです。IntelとAMDの違いも、今のところは気になりません。
もし新しいPCを探していて、最近「禅」にハマっているという方には、ぜひおすすめします。