匿名でメッセージを送れる「マシュマロ」を設置しました。

VirtualBox 仮想マシンの作成(Oracle Linux)

IT
【PR】本記事のリンクには広告が含まれています。

WindowsにLinuxの仮想環境を作って、その上にOracle DBを入れて動かしたい。

今回はその第2回「VirtualBox 仮想マシンの作成」です。

前回の記事では、仮想環境ソフト「Oracle VM VirtualBox」をWindows PCにインストールしました。

今回は、Oracle LinuxをVirtualBox上に導入するための仮想マシンを作成します。

スポンサーリンク

Oracle Linuxとは

Oracle Linuxは、オラクルによるRed Hat Enterprise Linux (RHEL) をベースとしたLinuxディストリビューション(RHELクローン)の一つ。

Oracle Linux – Wikipedia

まずLinuxとは、主にサーバ用に使われるOSのこと。

そしてOracle Linuxとは、オラクル社が開発したLinuxディストリビューション(配布・導入のためのパッケージ)のこと。

今回の目的は、仮想環境のLinux上でOracle DBを動かすことなので、そのOSもOracleで統一しようと思い、Oracle Linuxを選びました。

実施環境

■ハードウェア環境

項目情報
OSWindows 11 Home 64bit
CPUAMD Ryzen 9 5900HX
メモリ16.0 GB LPDDR4X-4266
ストレージSSD:512 GB NVMe HFM512GD3JX013N
ASUS Zenbook 14(UM425QA)

スペックの詳細はこちらの記事に書いています。

■ソフトウェア環境

項目バージョン情報備考
Oracle VM VirtualBox7.0.6公式サイトからダウンロード
Oracle Linux9.1公式サイトからダウンロード

仮想マシンの作成方法

設定の流れに関しては、主にこちらの記事を参考にさせていただきました。

Oracle Linux ISOイメージのダウンロード

Oracle Linuxの公式サイトにアクセスする。

Oracle Linuxの公式サイト
Oracle Linuxのダウンロードページ
Oracle Linuxインストールメディアのダウンロードページ

今回は、Oracle Linux 9.1のFull ISO(OracleLinux-R9-U1-x86_64-dvd.iso)をダウンロードする[1]

このISOイメージファイルは9.0GBあるので注意(ダウンロードに45分かかった)。

Virtual Box 仮想マシンの作成

VirtualBoxを起動する。

「新規」を押す。

Virtual machine Name and Operating System

Please choose a descriptive name and destination folder for the new virtual machine. The name you choose will be used throughout VirtualBox to identify this machine. Additionally, you can select an ISO image which may be used to install the guest operating system.

仮想マシンの名前、保存先フォルダ、ゲストOSのISOイメージファイルを指定する。

  • 名前:Oracle Linux 9.1(わかりやすい名前でOK)
  • Folder:容量に余裕があるフォルダを指定(上の画像の場所はデフォルト)
  • ISO Image:ゲストOS(Oracle Linux 9.1)のISOイメージファイルを指定

上記を指定して、「Skip Unattended Installation(無人インストールをスキップする)」にチェックを入れる[2]

「次へ」を押す。

Hardware

You can modify virtual machine’s hardware by changing amount of RAM and virtual CPU count. Enabling EFI is also possible.

仮想マシンに割り当てるメモリサイズ、CPUのコア数を設定する。

  • メインメモリー:2048 MB(デフォルト値)
  • Processors:1 CPU(デフォルト値)

インストールする環境のリソースを考えて設定する(今回は両方デフォルト値で設定した[3]

【後日追記(2023.3.5)】

上ではデフォルト値の「メインメモリー:2048 MB」「Processors:1 CPU」と設定しましたが、こちらのOracle Linux公式ドキュメントによると、システム要件として以下のように書かれていました。

  • 最小で2つの論理CPU
  • 1つの論理CPUあたり1.5 GB

なので、設定を改めて「メインメモリー:3072 MB」「Processors:2 CPU」に変更しました。

上記を設定して、「Enabling EFI (special OSes only)」にチェックを入れる[4]

「次へ」を押す。

Virtual Hard disk

If you wish you can add a virtual hard disk to the new machine. You can either create a new hard disk file or select an existing one. Alternatively you can create a virtual machine without a virtual hard disk.

仮想ハードディスクのサイズを設定する。

「Create a Virtual Hard Disk Now」にチェックを入れる。

  • Disk Size:50.00 GB(デフォルトは20.00 GB)

ここで設定した値は「可変サイズ」なので、使用した分だけホストOSのストレージを消費する。

その下の「Pre-allocate Full Size」にチェックを入れると、「固定サイズ」で仮想ディスクファイルが作成され、Disk Sizeで指定した分が消費される。

ちなみに、「allocate」は「~を割り当てる」という意味。

「次へ」を押す。

概要

The following table summarizes the configuration you have chosen for the new virtual machine. When you are happy with the configuration press Finish to create the virtual machine. Alternatively you can go back and modify the configuration.

設定内容を確認して、問題がなければ「完了」を押す。

ちなみに、「be happy with ~」は「~に満足している」という意味らしい。

以上で、仮想マシンの作成は完了。

次回へ続く

今回は、Oracle Linuxを導入する準備として、VirtualBoxの仮想マシンの作成を行いました。

次回は「VirtualBox 仮想マシンの設定」を行う予定です。

注釈

[1] ISOイメージファイルとは?

ISOイメージファイル(ISOファイル、ISOイメージとも呼ばれる)の意味は以下の通り。

ISOファイルとは、ISO 9660形式の光学ディスク(CD/DVD/Blu-ray Disc)一枚の内容を、丸ごと一つのファイルに記録したもの。また、そのようなファイル形式。ISO 9660を拡張したUDF(Universal Disk Format)で作成されたディスクの場合でも、便宜上ISOファイルと呼ぶ。

ISOファイル(.isoファイル)とは – 意味をわかりやすく – IT用語辞典 e-Words

つまり、「CDやDVDに記録されたデータをそのままファイルにしたもの」と理解してよさそうです。

今回のISOイメージファイルを仮想マシンに適用するような場合だと、以下の説明がしっくりきますね。

また、ハードディスクなどに保存されたISOファイルを仮想ドライブソフトでマウントすると、コンピュータ上にソフトウェアによって設けられた仮想ドライブにその内容が読み込まれ、あたかも実際の光学ドライブにディスクを挿入した時のように読み書きすることができる。

ISOファイル(.isoファイル)とは – 意味をわかりやすく – IT用語辞典 e-Words

ちなみに、ISOとは国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略称です。しかし、ここで気になるのが「英語の頭文字を並べるとISOではなくIOSなのでは?」という点。

これに関しては、ISOの公式サイトによると次の通り。

It’s all in the name

Because ‘International Organization for Standardization’ would have different acronyms in different languages (IOS in English, OIN in French for Organisation internationale de normalisation), our founders decided to give it the short form ISO. ISO is derived from the Greek ‘isos’, meaning equal. Whatever the country, whatever the language, we are always ISO.

ISO – About us

つまり、国際標準化機構の略称は、英語はIOS、フランス語はOINというように、言語によって頭文字が違ってくるため、創設者が「ISO」と定めたとのこと。「ISO」はギリシャ語の「isos(等しい)」に由来する。文章のタイトル「It’s all in the name(すべては名前にある)」文章最後の「Whatever the country, whatever the language, we are always ISO.(国が何であれ、言語が何であれ、私たちはいつもISO です。)」という言葉がかっこいい。

<本文へ戻る>

[2] Skip Unattended Installationとは?

この「Unattended Installation」は「無人インストール」を意味します。意味の詳細は以下の通り。

無人インストールとは、コンピュータにソフトウェアをインストールする際の方式のうち、ユーザーの操作を必要としない方式のことである。基本的に「サイレントインストール」の同義語として扱われる。

無人インストールの「無人」は英語では unattended という。unattended(un-attend-ed)は「付き添わ-ない-状態で」という意味の語である。

無人インストールとは (unattended install): – IT用語辞典バイナリ

自動的にインストールを完了してくれるのはいいのですが、こちらで設定したい項目も勝手に設定されてしまうそうです。なので、今回はチェックをつけて(つまり、無人インストールをスキップして)進めることにします。

<本文へ戻る>

[3] メモリサイズとCPUコア数の最小要件

【後日追記(2023.3.5)】

こちらのOracle Linux公式ドキュメントの「System Requirements」に、より詳細なシステム要件が書かれていました。

Installing Oracle Linux

メモリサイズとCPUコア数に関して、正直どのくらい必要なのか分からないのですが、Oracle Linuxの公式サイトにメモリとディスク容量の最小要件が載っていたので、そちらを参考にしたいと思います。

Oracle Linux公式サイトの「Oracle Linux Limits」より

上の表によると、メモリの最小要件がこちらです。

ArchitectureOracle Linux 9
x86_641.5 GB minimum, 1.5 GB per logical CPU recommended

日本語に訳すと、「最小1.5GBで、1論理CPUに対して1.5GB推奨」とのことです。この「1論理CPU」とは、「CPUの論理コア数が1つ」という意味だと思います。論理コア数と物理コア数の違いについては、こちらの記事が分かりやすかったです。

Windows10でCPUの物理コア数と論理プロセッサ数を確認する方法
Windows10 で CPU の物理コア数とスレッド数を確認する方法を解説します。 パソコンの心臓部である CPU には多種多様なものがあります。CPU の性...

今回の場合は「Processors」に「1 CPU」と設定した場合は、「メインメモリー」は1.5GB以上を設定すればよいことになります。とすると「2 CPU」とした場合は、メモリサイズは3.0GB以上必要だということになりますね。

あくまでこちらは最小要件なので、自分の環境と相談して決めるのがよさそうです。

また、最小要件の下に次のような注意書きがありました。

Note that additional memory may be required when performing a network installation. This additional requirement may only apply during the installation process.

Oracle Linux Limits

こちらは、ネットワークインストールを行う際は、追加のメモリが必要になる場合があるとのことです。ちなみに、ネットワークインストールの意味はWikipedia「ネットワークインストール」を参照。

続いて、ディスク容量の最小要件がこちらです。

Oracle Linux 9
10 GB minimum, 20 GB recommended

「最小10GBで、20GB推奨」とのことなので、デフォルトの「20.00GB」のままでもよかったみたいですね。

<本文へ戻る>

[4] Enabling EFI (special OSes only)とは?

日本語では「EFIを有効化(一部OSのみ)」となります。EFIとは一体何なんでしょうか……?

少し調べてみましたが内容が難しかったので、まずは「わわわIT用語辞典」にて概要をつかむことにします。

Error 403 (Forbidden)|「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
403エラーページです。用語の意味を「ざっくりと」理解するためのIT用語辞典です。

なるほど、つまり「EFI(Extensible Firmware Interface)」はBIOSの後継者的なやつで、今では「UEFI(Unified EFI)」と呼ばれているということですね。

BIOS→EFI→UEFIの変遷については、以下の記事が詳しく書かれていて分かりやすかったです。

UEFIとは何か?Windows 8でも採用されるBIOSに代わる新たなプログラムの基本
PCを起動したり、周辺機器の入出力をコントロールするための基本的なソフトウェアとして、永らくBIOSが使われてきたが、その役割を終えつつある。と、言われ続けて早...

今更ですが、上のBIOS(Basic Input/Output System;バイオス)とは、次のような意味です。

BIOSとは、パソコンなどの主基板(マザーボード)などに格納されたコンピュータプログラム(ファームウェア)の一種で、起動時のOSの読み込みや、接続された装置・機器に対する基本的な入出力制御などを行うもの。

BIOSとは – 意味をわかりやすく – IT用語辞典 e-Words

OSのプログラムはハードディスクに記録されているため、まずはハードディスクを起動させる必要があります。BIOSはマザーボード上の不揮発メモリ(ROM)に記録されており、電源を入れると最初に実行され、ハードウェアの初期化・OSの起動を行うそうです。

さて、本題に戻ると「Enabling EFI (special OSes only)」にチェックを入れるかどうかですが、BIOSの後継者ということならチェックしてもいいんじゃないかな……と思います。

実際、公式ドキュメントのこちらのページ的には、BIOSもUEFIもどちらもサポートしているみたいです。

ただ、システム要件のページには以下のような文言もあるので、正直よく分からなくなってきました。

On UEFI systems, ensure that the target disk uses GPT (GUID Partition Table), as some UEFI firmwares do not support UEFI/MBR boot

Preparing to Install

日本語にすると「一部のUEFIファームウェアはUEFI/MBRブートに対応していないため、UEFIシステムでは、ターゲットディスクがGPT(GUID Partition Table)を使用していることを確認してください。」となります。またMBRやらGPTやら新しい言葉が出てきましたね……。これらに関しては以下の解説が分かりやすかったです。

BIOSとUEFI
BIOSとは?UEFIとは?自作パソコンにおける BIOSとUEFIの違いや特徴について解説しています。

つまり、HDDやSSDといったディスクのパーティション形式の違いとして、BIOSでインストールするとMBR、UEFIでインストールするとGPTになる、ということだそうです。

また、こちらの記事でMBRとGPTの仕組みについて図解つきで分かりやすく解説されていました。

【図解】分かりやすいMBRとGPTの仕組みと違い,OSからの確認方法
MBR と GPT の概要と違い、比較汎用コンピュータを電源 ON にするとマザーボードの SPI flash に格納された BIOS がメモリに展開され、そこ...

以上の解説を踏まえても、おそらくUEFIで進めても問題ないのでは……と思います。もし不具合が生じた場合は、設定の変更をやり直そうと思います。。

【後日追記 (2023.3.5)】
一応、EFIを有効にしてOracle Linuxのインストールまで進めてみましたが、特に問題は起きていません。

<本文へ戻る>