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ゲーテの名言「急がずに、だが休まずに」の意味と解釈【一言一会】

名言
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誰かとの出会いが人生を大きく変えるように、ある言葉との出会いも人生に大きな影響を与えます。

この【一言いちごん一会いちえ】の記事では、これまでに私が出会った言葉に関するエピソードや感じたこと、考えたことを書いていきます。

今回は、あのゲーテの有名な言葉《急がずに、だが休まずに。》との出会いです。

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今回の一言一会

急がずに、だが休まずに。

ゲーテ(ドイツの作家、詩人)

「Without haste, but without rest.」
 急がずに、だが休まずに。

ゲーテの有名なこの名言は、英語ではこのように表現されることが多いです。

しかし、私の中では違います。

「Not haste, but not rest.」
 急がずに、でも休まずに。

英語としては微妙かもしれません。でも私にとってこの言葉は、こうでなければならないのです。

教育実習の先生

中学生のときに、教育実習に来た大学生の先生(3人)がいました。

私から声をかけたりはしませんでしたが、放課後の部活動のときに、先生方が部室に訪れて、少しだけ話をする機会がありました。

話した内容はもう覚えていませんが、当時の私にとって親と教師以外の大人と話すのは新鮮で、すぐに興味の対象となりました。

年齢が近いこともあり、彼らを通して未来の自分をおぼろげに想像していたのかもしれません。

閉鎖的な環境にいた私にとって、彼らとの出会いは印象的な出来事でした。

先生の座右の銘

教育実習が終わる前の日に、私は彼らの控え室に訪れて、次のような質問をしました。

「先生方の座右の銘って何ですか?」

当時の私は「座右の銘」という言葉を知ったばかりで、いろんな人の「座右の銘」を集めるのにハマっていた時期でした。

「座右の銘? んー……」

と先生方を悩ませてしまいましたが、それぞれ良い言葉を教えていただきました。

その中で、英語担当の先生が「間違ってるかもしれないけど」と言って、次の言葉を紙に書いてくれました。

Not haste, but not rest.

急がずに、でも休まずに。大学の授業で聞いたゲーテの言葉だと説明してくれました。

「英語の先生だから、英語が良いかなと思って」

先生はそう言って、照れくさそうに笑っていました。

言葉の奥へ

後になって、このゲーテの言葉は、英語では「Without haste, but without rest.」と訳されることを知りました。

しかし、私は先生が教えてくれた「Not haste, but not rest.」の方が気に入っています。こちらの方が語呂もいいですし笑

当時は単純に「いい言葉だな」と思ったのと、「英語かっこいいな」という印象しかありませんでしたが、あらためて言葉の意味を考えてみると、非常に深いものを感じます。

今の私は、この名言の出典も前後の文脈も確認できていない状態ですが、それを踏まえて私の勝手な解釈を書かせてください。

私なりの解釈

多くの解説では、この言葉は「継続は力なり」と同じような意味を持つとして説明されています。

つまり、「焦ってすぐに成果を求めるのではなく、ゆっくりと努力を重ねて前に進んでいこう」というような意味合いです。

この解釈は決して間違っているものではありません。むしろ、物事に取り組むことの本質を言い表していると思います。

しかし、私はこの言葉をもっと広い意味で捉えてみようと思いました。それは自分の「人生」そのものについてです。

「Not rest」の意味

人は、生まれてからずっと動き続けなければいけません。

少なくとも心臓は勝手に動いているし、呼吸も無意識に行われて、血液も体内を循環しています。

生理的な機能だけでなく、成長すると脳を動かして考える必要があるし、大人になると社会的にも自立して動かなければいけません。

このように、人は生まれてからずっと動き続けることが求められ、止まることを許されていません。

私は、ゲーテの言葉の「rest」は「生きるのをやめること」だと思っています。

「Rest in peace(R.I.P)」という言葉がありますが、これは直訳すると「安らかに眠れ」となります。この「rest」と同じ意味だと考えています。

人間、生きていると「もう楽になりたい」と思う場面もあります。

いま抱えているものすべてを放り出して、生きるのをやめてしまいたいと思うこともあります。

でも、ゲーテは言います。「Not rest」と。

「休息」と「休憩」

私は、人は休んでいいと思っています。むしろ、許される限り休みを取り入れるべきだと考えています。しかし、ここでの「休む」は「rest(休息)」ではなく「break(休憩)」という意味です。

「rest」と「break」の使い分けについて、私は「どちらに重きを置いているか」だと思っています。

つまり、「rest」は「休むこと自体に重きを置いている状態」を意味し、「break」は「やるべきことに重きを置き、それを一時中断している状態」を意味していると考えています。

少し息をつくための「休憩」は積極的にするべきです。その方が、やるべきこと自体の効率も上がると思います。

しかし、完全に息を休める(=生きるのをやめてしまう)という意味での「休息」は、おすすめできません。

これについては、まだ理由をうまく説明できず申し訳ないのですが、今は私の勝手なわがままだと思ってください。

急がずに、でも休まずに。

ゲーテの言う「Not rest」は、決して「休むな」と言っているのではありません。

自分の動きを止めることなく、途中で休憩しながらでもいいから、ゆっくりと前に進むこと。そう言いたかったのではないかと思います。

歩き続けている限り、いつかはどこかに行き着きます。

こんな私でも、中学の頃に教えてもらった言葉を昔よりは深く考えられるようになりました。

これは、あの頃に思い浮かべた立派な大人に少し近づいたと思っていいのでしょうか。

焦る必要はないと思います。ゲーテが言うように「Not haste」でいきましょう。

急がずに、でも休まずに。

今日も生きていきましょう。

えのきつね
えのきつね

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!