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【TED×英語】『先延ばし魔の頭の中はどうなっているか』の要約・感想

英語
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今やるべきことを先延ばしにしてしまう、これは誰もがやってしまうこと思います。

この「先延ばし癖」の背後にある心理とは一体何でしょうか?

ティム・アーバン氏は自身の経験を踏まえて、「先延ばし」のメカニズムと解決策を説明します。

本記事では、TEDのティム・アーバン氏の講演『先延ばし魔の頭の中はどうなっているか』(Inside the mind of a master procrastinator)の簡単な要約、感想、気になった英語表現をまとめています。

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今回の動画

  • Inside the mind of a master procrastinator
    (先延ばし魔の頭の中はどうなっているか)
  • スピーカー:Tim Urban(ティム・アーバン)
  • 時期:2016年2月
  • 動画の長さ:13分55秒

要約

ティム・アーバン氏は、学生時代から自分の先延ばし癖に困っており、毎回レポートや卒論を締め切りギリギリに提出していた。

2年ほど前に自身のブログで「先延ばし」をテーマに記事を書いた。先延ばし屋の頭の中には「理性的意思決定者(Rational Decision-Maker)」すぐにご褒美が欲しいおサル(Instant Gratification Monkey)」が存在し、このおサルが身体を操縦する舵を奪ってしまうため、一時的な快楽に溺れてしまうと説明する。

しかし、締め切りが近づいてくると「パニック・モンスター(Panic Monster)」が登場し、おサルは驚いて舵を離す。そして理性的意思決定者が身体の舵をとれるようになり、ようやく本来の作業を始められる。ただし、パニック・モンスターが登場するのは締め切りが決まっている場合のみであり、締め切りがない場合は、いつまでも先延ばしが続いてしまう。

そのため、人生カレンダー(Life Calendar)を使うことで、自分に残された時間を可視化でき、人生に締め切りがあることを意識できる。自分が先延ばしにしている重要なことは何かを考え、今日にでも取りかかるべきである。いや、今日じゃなくても、また近いうちに。

ティム・アーバン氏のブログ「WAIT BUT WHY」はこちら。下のリンクはブログを電子書籍化したもの。

キーワード

  • procrastinator(先延ばし癖のある人、やるべきことを後回しにする人)
  • Rational Decision-Maker(理性的意思決定者)
    長期的な計画を立てたり、未来を想像してやるべきことを行う
    • rational: 理性的な
    • make a dicision:決定する
  • Instant Gratification Monkey(すぐにご褒美が欲しいおサル)
    ラクで楽しいこと(Easy and Fun)を行う
    • instant gratification: すぐに得られる喜び
  • Panic Monster(パニック・モンスター)
    締め切りが近づいてきたときに登場し、おサルを追い払い、理性的意思決定者に舵を取らせる
  • Life Calendar(人生カレンダー)
    1週間を表す1つの箱を90年分用意したもの。こちらの記事はティム・アーバン氏のブログでLife Calendarについて書かれたもの。

感想

笑いとユーモアのあふれるプレゼンテーションで、楽しく聴くことができた。

理性的意思決定者とおサルの喩えは、「先延ばし癖」のある人にとっては「まさにそれ!」と言いたくなるほど納得のいくもので、とても共感できた。

最近書いたこちらの記事では、実際に脳の機能として理性を司る「大脳新皮質」と、本能を司る「大脳辺縁系」があり、理性的意思決定者とおサルの関係はこれとも似ていると思った。

仕事をする上で、毎回締め切りギリギリになってしまうのは、パーキンソンの法則としてもすでによく知られた事実である。

第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

パーキンソンの法則 – Wikipedia

プレゼンの中での「先延ばし屋でない人なんていない」というのは、どこか安心したのと同時に、「誰もが大切なことを先延ばしにしている」という事実にハッとした思いもあった。

So I read these emails and I had a little bit of an epiphany — that I don’t think non-procrastinators exist. That’s right — I think all of you are procrastinators.

Tim Urban: Inside the mind of a master procrastinator | TED Talk

そこで私はこれらのメールを読んで、少しひらめきました——先延ばし屋でない人は存在しないと。そうです、皆さん全員が先延ばし屋だと思います。

パニック・モンスターが登場するのは、あくまで締め切りが差し迫った状況のみ。良くも悪くも、自分の叶えたい夢には締め切りが存在しないものも多く、それらはしばしば先延ばしにされがちである。

そのために氏が提案したのが「Life Calendar」。1週間を1つの箱だと考えて、90年分を俯瞰する。

この1週間を少し振り返っただけでも、大切なことをいくつも先延ばしにしている。「まぁ、今じゃなくてもいいか」の積み重ねが、幾度なく繰り返されている。これは良くないな……。

ちなみに、講演者のティム・アーバン氏のブログ「WAIT BUT WHY」に今回プレゼンされた内容について詳しく書かれている。

Why Procrastinators Procrastinate — Wait But Why
The full story about why procrastinators routinely ruin their own lives.

そして、実はこの記事の続きに「先延ばし癖を克服する方法」も書かれている。

How to Beat Procrastination — Wait But Why
Part 2. Where does a procrastinator go wrong and how can you actually improve yo...

こちらはまだ読めていないので、またおサルに舵をとられたときに読みたいと思う。

気になった英語

 今回の講演の中で、個人的に気になった単語をピックアップしていきます。

government major

So in college, I was a government major, which means I had to write a lot of papers.

Tim Urban: Inside the mind of a master procrastinator | TED Talk

大学では、私は政治専攻だったので、たくさんレポートを書かないといけませんでした。

素直に「○○ major」で「○○専攻」と言うのかと思った。

こちらの回答によると、「government」と「political science(政治学)」は似ているが違いがあるらしく、「politiral science」専攻は国内または国際政治の権力関係を学び、一方で「government」専攻は官僚制度を中心に研究し、政府機関や政治理論、歴史などを学ぶとのこと。

But then came

But then came my 90-page senior thesis, a paper you’re supposed to spend a year on.

Tim Urban: Inside the mind of a master procrastinator | TED Talk

それから、90ページの卒業論文を書くことになりました。これは一年かけて書く論文です。

「But then my 90-page senior thesis came」ではないのかと思ったが、同じことを思った人がいたらしい。

こちらの回答によると、「But then came」は「came」に重点が置かれた表現であり、「何かが来た(came)」ことを面白く伝える一般的な方法であるとのこと。

また、「But then my 90-page senior thesis came」というのも正しい。

  • senior thesis(卒業論文)/ seniorは大学4年生。
  • be supposed to~(~することになっている)/未来の予定や約束、規則、事実に対して(こちらを参照)
  • spend A on (B)(Aを(Bに)費やす)

insane

Now, the Panic Monster explains all kinds of pretty insane procrastinator behavior, like how someone like me could spend two weeks unable to start the opening sentence of a paper, and then miraculously find the unbelievable work ethic to stay up all night and write eight pages.

Tim Urban: Inside the mind of a master procrastinator | TED Talk

さて、パニック・モンスターはあらゆる種類の非常識な先延ばし癖を説明してくれます。どのようにして私のような人間が、論文の冒頭文を書き始められずに2週間過ごした後に、奇跡的に信じられないほどの労働倫理を見つけて、徹夜して8ページを書くことができたかなどです。

  • insane(正気でない、狂った)/「crazy」よりも上
  • opening sentence(冒頭文、書き出し)
  • miraculously(奇跡的に)
  • stay up all night(徹夜する)
  • work ethic(労働倫理)

big picture

But other times, it makes much more sense to be doing things that are harder and less pleasant, for the sake of the big picture.

Tim Urban: Inside the mind of a master procrastinator | TED Talk

しかし時には、大局的な判断として、より困難であまり楽しくないことをする方が、理にかなっている場合もある。

「big picture」は「全体像、大局」という意味があるらしい。

  • see the big picture(全体像を見る、大局を見る)
  • get the big picture(全体像をつかむ)
  • less pleasant(あまり楽しくない)
  • for the sake of ~(~のために)

まとめ

ここまで『先延ばし魔の頭の中はどうなっているか』の要約、感想、気になった英語をまとめました。

「誰もが先延ばし屋であり、今も大切な何かを先延ばしにしている」ということに自分で気づくことは、とても大切なことです。

かく言う私も、ずっと先延ばしにしていたこの記事の執筆に取りかかり、今やっと終わりが見えてきたところです。

おサルに邪魔されながらも、1つずつ確実に終わらせていくことが、先延ばし癖を解消するために大切なことなのだと思います。