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最初の1ページ

エッセイ

私はノートを使うとき、最初の1ページ目には何も書かないようにしている。

これは、中学の頃にお世話になった英語の先生からの教えだ。

その先生の授業では、板書用とは別に英作文のノート(「創作ノート」と呼ばれていた)があり、それに英語で自己紹介や将来の夢を書くという課題があった。

創作ノートとして配布されたのは普通のノート(B5無地)で、外観はシンプルで大人っぽかったけど、開いてみると真っ白なページが広がっていて、小学生の頃に使っていた自由帳を思い出した。

創作ノートの使い方について、先生は次のように説明した。

  • 全部英語で書くこと
  • 他の人に見せることを前提に書くこと
  • 絵や写真をたくさん使って、見る人が楽しめるようにすること
  • 3年間通して使うから、大切に扱うこと
  • ぜいたくに使うこと
  • 最初のページは何も書かずに空けておくこと

これを聞いたとき、「最初のページは空けておく」というのだけ意味がよく分からなかった。

たしかに、先輩たちのノートを見ても最初のページは空白で、その次のページからカラフルな写真やイラスト、そして英語の文章が丁寧に書かれていた。

最初のページを空ける理由を、先生は2つ説明した。

① ノートは見開きで、1つのトピックを書くほうが見やすい。

例えば自己紹介では、開いたページの真ん中に自分の写真を貼って、その周りに自分の好きなものを書く。もしこれが半分のページしかないと、自分の書きたいことが少なくなって、中途半端な内容になってしまう。

だから、ノートは広くぜいたくに使うのが良い。最初のページも、途中まで書いて終わったページも飛ばして、新しいページから書いていい。

という、実用面での理由がまず1つ。

② ノートを見返したとき、最初の真っ白なページを見て初心を思い出してほしい。

ノートを使っていくと、前の方に書いたものは見返すことが少なくなる。

でも、最初の1ページ目は、ノートを開くときにときどき目に入る。

そのときに、最初の真っ白なページを見て、このノートを使い始めたときのことを思い出してほしい。

今の自分は以前よりも成長していること、まっさらな状態からこんなにも英語で自分を表現できるようになったことを感じてほしい。

最初の真っ白なページを見て、初心を思い出してほしい。

という気持ちの面での理由がもう1つ。

この理由を聞いて以来、私はノートを初めて使うときは1ページ目を飛ばして書くようにしている。

少しもったいない気もするけど、たしかに見開きの方が内容をまとめやすいし、心なしか最初のページが真っ白な方が気分も良い。

そういう理由もあって、このブログの最初の投稿も空白のページにしようと思ったけど、すでにいろいろ書き込んでしまった。

なので、これ以降を空白にして、このブログの最初の1ページとする。

というのはやっぱり虫が良すぎるでしょうか、先生。