相鉄線沿いを歩き、横浜から海老名まで行くという「相鉄本線歩き旅」(←自分で勝手に名付けました)。
前回の記事では、紆余曲折あって、雨降る夜道を歩いて1日で横浜駅から海老名駅まで歩いていきました。
今回はその2日目となる、海老名駅周辺を散策した旅記録のご紹介となります。
「相鉄本線歩き旅」2日目のルート
「相鉄本線歩き旅」2日目は、以下のようなルートで海老名駅周辺を散策しました。
散策といっても、前日に長距離を歩いた疲労もあって、今回はららぽーと海老名とラーメン屋さんに寄って午前中で帰宅しました。
体力に余裕があればもう少し回りたかった……
「相鉄本線歩き旅」2日目のタイムライン
「相鉄本線歩き旅」2日目の活動記録を、以下のタイムラインに示しました。
- 7:20快活CLUB 海老名駅前店を出発
- 7:30マクドナルド 海老名店で朝食
- 10:00ららぽーと海老名へ
- 11:00横浜らーめん源泉 海老名店で昼食
- 12:00海老名駅に到着
ちなみに、海老名駅周辺での移動は全て徒歩でした(移動距離3kmほど)。
「相鉄本線歩き旅」2日目の旅日記
「相鉄本線歩き旅」2日目の道中で撮った写真や感想をまとめました。
「えび~にゃ」の自販機を発見
昨夜泊まったネットカフェを出て、まずは腹ごしらえにマックに寄ることにしました。
時刻がまだ朝7時過ぎということで、人はちらほらと見かける程度です。
昨夜通った海老名中央公園内を横切りました。階段が華やかでした。
昨夜見たときも気になっていたのですが、こちらは公園入口の近くにあった自販機です。
自販機の横に描かれているのは「えび~にゃ」という海老名市イメージキャラクターだそうです。
頭はエビ、体は名産のイチゴで、手に持っているのは市の花「サツキ」であるとのこと。
エビの被り物をした白ネコというのも、オリジナリティがあって可愛らしいですね。
近くのマックに到着し、朝マック(ソーセージエッグマフィンとコーヒー)を注文しました(写真を撮り忘れてしまいました)。
ららぽーと海老名の営業時間が10時からなので、まだまだ時間がありました。できるだけ長居したいところですが、少し休んでから外を歩くことにしました。
ららぽーと海老名に行ってみた
海老名駅のベンチで時間をつぶし、ようやく10時になりました。噂に聞いていた「ららぽーと」に行ってみます。
建物内の写真は撮っていませんが、とにかく大きかったです。さすが大型ショッピングセンターです。
Wikipediaによると、2022年に大型リニューアルが行われたそうですね。お店の中も外も綺麗な状態でした。
洋服とか雑貨に興味があったら楽しいんだろうな……と思いながら、ららぽーとを後にしました。
「横浜らーめん源泉」で昼食をいただく
ららぽーとを出て少し歩いたところに「横浜らーめん 源泉 海老名店」がありました。
下のような看板が出ているところを入って行くと、お店の入り口にたどり着きます。
開店直後の時間(11時過ぎ)に入ったので、人はほとんどいませんでした。
店内に設置されている券売機のメニューを見ながら、美味しそうな「赤みそ味玉らーめん」を選びました。
チャーシューは「バラ」と「肩ロース」の2種類から選べるとのことで、今回は「肩ロース」をお願いしました。
10分ほどでラーメンが出てきました。赤味噌とまろやかなスープがよく合っていて、美味しかったです。
海老名駅、帰路につく
さて、ららぽーとにも寄れたし、美味しいラーメンも食べたし、思い残すことはありません。帰路につきます。
と割り切れたらよかったのですが、もう少し体力があればと悔やまれます。もっと海老名散策したかったです。
1日で横浜から海老名まで歩くのは可能ですが、翌日に大きな反動が来ます。皆さんご注意ください。
昨日は曇っていましたが、この日はよく晴れていました。
液のホームの路線図を眺めながら、横浜からここまで歩いてきたんだなと思うと、じわじわと達成感が蘇ってきます。
電車が来て、空いている席に座ります。
窓の外を眺めて、「昨日ここ通ったな」とか「同じ場所でもこっち側から見ると違ってみえるな」とか、いろいろ思いながら電車に揺られていました。
普段当たり前に使えているものが使えなくなって初めて、そのありがたみに気づくことができます。
大切なものは、失って初めて気づくもの。今ある当たり前に感謝して、本旅を終えたいと思います。
相鉄本線歩き旅 2日目終了
おわり
「相鉄本線歩き旅」の振り返り
「相鉄本線歩き旅」で考えたことや感じたことを、全体的に振り返っていきたいと思います。
実は今回は、旅のお供本として『夜と霧』で有名な精神科医・フランクル博士の著書『それでも人生にイエスという』を持っていき、休憩の時間に目を通していました。
海老名を目指して歩く中で、「自分の人生とは何か?」「自分の生きる意味とは何か?」という深いテーマについて考えようと思ったのですが、本を読み進めるうちに、次のように反論されてしまいました。
私たちが「生きる意味があるか」と問うのは、はじめから誤っているのです。つまり、私たちは、生きる意味を問うてはならないのです。人生こそが問いを出し私たちに問いを提起しているからです。私たちは問われている存在なのです。
ヴィクトール・E・フランクル『それでも人生にイエスと言う』
「私たちは人生から問われている存在である」というのは、人生に対する見方を180度回転させるような斬新な考え方です。
「人生は旅のようなもの」とはよく言われますが、思えば今回の旅でも「どの道を選び、歩んでいくか」という問いに何度も遭遇し、その都度答えを出してきました。
その中で、「もしかしたらこれは人生にも言えることなんじゃないか?」と思ったことがいくつかあったので、まとめてみたいと思います。
どの方向に進むべきかわからないとき
今回の「相鉄本線歩き旅」では「電車なし、地図なし」というルールだったので、道中で何回も道に迷いました。
そんなときは、まずは自分の近くを見渡して、線路や案内標識(大まかな方向や距離が書かれた標識)を探してみます。
これですぐに見つかれば良いのですが、時には迷いながらも歩いてみて、ようやく進むべき方向の手がかりを発見できるときもあります。
今回の旅で一番役に立った知識は「大きな駅の近くには、背の高いタワマンが建っている」ということでした。
自分が歩いている場所から次の駅を探すのは難しいですが、高層マンションを見つけることは比較的簡単です。
「あの高い建物の近くに、次の駅があるはず」という予想を立て、そこを目指して歩いていると、ちゃんと駅にたどり着くことができました。
これを人生の旅に当てはめて考えてみると、人には何かしらの目的(達成したいこと)があると思いますが、そこに至るまでのルートは無数に存在します。
そこに向かって進む中で、「自分はどこに向かって進むべきか」と迷ってしまうこともあると思います。
そんなときは、自分が目指す場所に立っている「人」を目印にすると、進むべき道が見えてくるのではないかと思いました。
自分が目標とする人物、いわゆる「ロールモデル」を見つけることが、人生という長い道のりで迷子にならないようにするための1つのコツではないでしょうか。
抽象的で見えにくいものをゴールとするのではなく、存在感のある目立つ「人」を目標にしてみる。
タワマンとは違い、「人」はじっとしていないのが難点ではありますが、そこのところはうまく追いかけていきましょう。
どの道を選ぶべきかわからないとき
前回の記事の「右に進むか、左に進むか、それが問題だ。」に書いたのですが、体力が限界に近いという状況で、右の道に進むべきか、左の道に進むべきかという2択の選択に迫られました。
右と左、どっちの道が海老名に通じているのか?
本来であれば、どちらかに進んで間違えてたら引き返せばいいだけの話ですが、このときは絶対に間違えたくないという局面でした。人生でもこういうときってあると思います。
この状況で私がとった行動は「とりあえず行ってみるか」ではなく、「納得がいくまでとことん考える」ことを選びました。
それぞれの道の方角や道幅、時間帯を考慮した交通量など、その場を観察して情報を集め、最終的に自分の納得のいく答えを出してから、進むべき道を選びました。
「これで間違ってたら笑うしかないな」と思いながら歩きだし、少しすると街の光が見えてきたので、ホッとしながら前に進んでいきました。
最近書いたこちらの記事「考え込まずに、まずプリンを食べなさい」では、自分の考えすぎる性格を戒めるために「百考は一口に如かず」という言葉を使いましたが、今回の私はその逆の行動をとっています。
しかし、私は今回の旅での判断は間違っていないと思っています。というのも、私にとって重要なのは「考えなしに動くこと」ではなく、「考え込まないで、まず行動してみること」だからです。
今回の道が二手に分かれた状況において、私が考えていた時間は2分間ほどでした。それで自分なりの結論を出して、楽観的に進み出すことができたのは、とても良かったのではないかと思います。
人生の問題は、これとは比べ物にならないくらい大きなものだと思いますが、今回の旅と同じくらいの軽さで乗り越えていけたらなと思います。
今歩いている道に不安を感じたとき
道を歩いていると、何度も「この道合ってるのかな……」と不安になることがありました。
遠くに目印が見えているときや線路の横を歩いていたときは、このような心配は全くありませんでした。
しかし、線路が見えなくなったり、小さな道を歩いているときは「全然違う方向に進んでいたらどうしよう」という不安を抱えながら歩いていました。
実際の話、不安に感じても、目の前の道を進み続けるしかありませんでした。
考えたところでわからないので、とりあえず進んでみる。間違えてたら、さっきまでいた場所まで戻る。
これは、先ほど述べた「納得がいくまでとことん考える」というのとは対照的な考え方のように思えます。しかし、この違いとして「損失の大きさ」が挙げられると思います。
上で述べた状況では「(個人的に)絶対に間違えられない状況」だったのに対して、今回は「間違えてもリカバリーが効く状況」でした。つまり、損失はそれほど大きくはありませんでした。
このような状況では、リスクを積極的に取って行った方が良いように思われます。と書きつつも、私は臆病な性格なので、自分からリスクをとるといったことはできれば避けたいと思っています。
なので、自分の能力に自信がある状況だけでも、リスクをとって冒険してみる、という判断をしてみようかと思います。
自分に自信があるときは、「間違えてもなんとかなるだろう」と思えるので、それほど臆病にならずに積極的な行動ができると思います。
実際、今回の「相鉄本線歩き旅」自体も「なんとかなるだろう」の精神で始めてみて、最終的になんとかなりました。
しかし、人生には「なんとかならない」状況もたくさんあります。そのときは、自分にとっての安全地帯に避難して、またゆっくりと歩み出せばよいと思います。
面白いものに出会ったとき
今回の旅の道中では、面白いものにたくさん出会いました。
中でも、前回の記事「帷子川分水路トンネルはマジでアツい」でも書いたように「分水路」は面白いなと思いました(私はもともとダムとか好きな人間です)。
今回の旅の目的は「横浜から海老名まで歩くこと」でしたが、「海老名に行くこと」ではなく「歩くこと」が私の中で中心的な目的でした。
「ひとり歩き旅」の醍醐味は、実際に自分の足で地面を踏みしめて、自分のペースで風景を眺め、目の前の面白いものに時間をかけられることです。ある意味、一言で「自由」といえるかもしれません。
初めて見るもの、変わっているもの、新しいもの。そんな面白いものを見たときは、好奇心を持って接してみる。これも人生で大切にしたいことです。
今、自分がどこにいるかは重要ではない
前述したように、今回の旅では道に迷うことが多くありました。
しかし、これは私の中では意外だったのですが、道に迷っても「今、自分がどこにいるのか」を気にすることはほとんどありませんでした。
つまり、「現在地はどこか?」を気にすることがなかったのです。
というのも、迷っているときに一番重要なのは「これからどっちに行けばいいのか」という情報だからです。
それさえわかっていれば、今自分がどこにいるのかはそれほど重要ではありません。
もちろん、出発してからどのくらい歩いてきたのか、目的地まであとどのくらいなのかを知るためには、現在地の情報は欠かせません。
しかし、それはスタートとゴールが存在し、さらに「地図」という正しいルートを記したものがあるという状況だからこそ「自分の現在地」という情報が必要となり、それが気になってしまうのです。
人生という長くて短い旅においては、「生」と「死」という始まりと終わりはあっても、明確な「スタート」と「ゴール」は存在しません。また、人生の正しい道のりなんてものも、存在しません。
自分が目指すべき方向を向いて、一歩ずつ確実に進んでいること。それさえできていれば、今の自分がどういう状況であれ、そんなに気にしなくても良いのではないでしょうか。
まとめ
以上が、「相鉄本線歩き旅」2日目のご紹介と全体の振り返りでした。
予定よりも振り返りパートが長文になってしまいましたが、自分が思う「旅」について少しはまとめられたかなと思います。
「相鉄本線歩き旅」は今回で終了ですが、人生の旅はまだまだ続きます。
懲りずに、もうしばらくお付き合いください笑
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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