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相鉄本線の横浜から海老名まで1日で歩いてみた【相鉄本線歩き旅 #01】

ひとり旅
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ひょんなことから、横浜から海老名までの距離が25 kmほどであることを知り「これだったら1日で歩けるな」と思いました。

ちょうど横浜~海老名間は相鉄本線が通っているので、この線路に沿って歩いてみることにしました。

そこで今回は「相鉄本線歩き旅」と称して、横浜駅から海老名駅までを1日で歩いてみた感想をご紹介をしていきます。

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「相鉄本線歩き旅」のルート

「相鉄本線歩き旅」では、相鉄線の横浜駅から海老名駅まで1日かけて歩いて移動しました。

横浜から海老名まで実際に歩いたルートがこちらです。

えのきつね
えのきつね

主に、国道16号線(八王子街道)と国道40号線(厚木街道)を通りました。

もともとは2日間で行く予定を立てていました。1日目は横浜駅から大和駅まで歩いてネットカフェに泊まり、2日目は大和駅から海老名駅まで歩くといったものです。

しかし、大和駅からネットカフェに向かう途中で道を間違えてしまい、それでヤケになって1日で海老名まで行くことになりました。

ちなみに、相鉄本線の路線図はこちらから確認できます。

「相鉄本線歩き旅」のルール

今回の歩き旅で、私は以下のルールを自分で設けました。

  • 徒歩以外の交通手段を使わない
  • Googleマップを使わない
  • 危険な状況になりそうなら諦める

まず、今回の旅の目的は「歩くこと」なので、徒歩以外の交通手段は使わないことにしました。

また、基本的に線路に沿って歩いていれば目的地に着くので、Googleマップはあえて使わないことにしました。

という風に、文章ではさらっと言えてしまいますが、結構きついルールでした。これのせいで何度も道に迷いました。

最後に、危険な状況になりそうなら諦めるというルールも付け加えました。

これは私にとっては大切なルールで、これまでも目的の達成を優先してしまい、身体の状態を無視してしまうことがあったので、それを自制するためにもルールとして設定しました。

いざというときは無理をせず、安全にお家に帰ることにしましょう。

「相鉄本線歩き旅」のタイムライン

「相鉄本線歩き旅」の活動記録を以下のタイムラインに示しました。

相鉄本線歩き旅(横浜~海老名)

ちなみに、Googleマップの「タイムライン」のデータによると、この日の徒歩での移動距離と時間は次の通りでした。

  • 移動距離:29.0 km
  • 移動時間:6時間38分

ここから計算すると、およそ時速4.4 kmで歩いたことになります。そこそこのスピードといったところでしょうか。

「相鉄本線歩き旅」の旅日記

「相鉄本線歩き旅」の道中で撮った写真や感想をまとめました。

横浜駅に到着。そして出発

この日は、いつもよりも風が強く吹いていました。

自宅から移動して、横浜駅に着いたのが11時20分くらい。もう少し早く着く予定が、寝坊して昼前からの出発となりました。

横浜駅の相鉄線改札口

横浜駅の観光案内所で紙の地図を入手しようと思い、「神奈川県全体の地図とかってありますか?」と尋ねてみたところ、残念ながら「ない」とのこと。

それなら今回は地図なしで行ってみるかと思って、Googleマップも封印することにしました。

ここからは、線路と道路標識と、自分の勘だけで海老名まで向かうことになりました。

赤と白の高い塔の正体

横浜駅のみなみ西口から外に出ると、主に飲食店が立ち並ぶ路地に出ました。平日の午前中ということで、人は少なめでした。

横浜駅みなみ西から出たところ
横浜駅から少し行くと見える赤と白の塔

横浜駅はこれまでに何度か降りたことがありますが、毎回気になっていたのが、遠くに見える赤と白の高い塔。

「あれって目立つけど何なんだろう……?」とは思っていましたが、結局いつも調べずに通り過ぎてしまっていました。

どうやらあれは、NTTコミュニケーションズ横浜西ビルの屋上にある電波塔(アンテナ)だそうです。

こちらの情報によると、建物自体はオフィスビルではなく、NTTコミュニケーションズが所有する通信施設が収容されるネットワークビルであるとのこと。

何かのモニュメントかと思っていたけど、言われてみればアンテナにも見えてきます。

球形ガスタンクを見つけてテンションが上がる

相鉄線の線路沿いを歩くというのは、最初のうちは川沿いを歩くことを意味します。

そして、その川の名前を「帷子川かたびらがわ」といいます。

帷子川の看板

帷子川は、全長17 kmの二級河川です。今回の歩き旅では、横浜駅から鶴ヶ峰駅までこの川に沿って歩くことになります。

横浜駅からスタートしてから15分後、最初の駅である平沼橋駅に着きました。

平沼橋駅に到着
平沼橋駅の歩道橋から見た線路

そのまま線路に沿って歩いていくと、大きな球形のガスタンクが目に入りました。こういうのって、なんかいいですよね。

相鉄線の線路とガスホルダー

このガスタンクの正式名称を「ガスホルダー」ということをご存じでしょうか? そのまま「gas(気体)」を「holder(保つもの)」という意味だと思われます。

ガスホルダーが球形である理由は、圧縮されたガスの圧力を均等に受け止めるのに球体が最も適してるからです。

こちらの情報によると、このガスホルダーは「東京ガス」が所有しているもので、ここから横浜市内の各家庭にガスを供給しているとのこと。そう聞くと、なんだかこのガスホルダーも親近感がわいてきます。

ちなみに、ここにも赤と白の鉄塔が建っていますが、これは東京ガスが所有する「無線鉄塔」だそうです(参考)。

東京ガスは、ガスの安定供給や災害時の安全確保のために自営無線を整備しています。もともとは別の無線鉄塔が建っていましたが、老朽化のために2016年から新しい無線鉄塔の建設が始まったらしいです。

てっきり、この場所にガスホルダーがあるのを飛行機に知らせる「航空障害灯」の役割があるのかなと想像していましたが、そういう訳ではなかったみたいです。

あなた「かたびらがわ」っていうのね!

ガスホルダーの横をまっすぐに歩いていき、そのまま国道16号線(八王子街道)に入りました。

国道16号線(八王子街道)の急カーブ
ここから見た横浜駅方向の風景

地理院地図で上から見てみると、こんな感じです。

地理院地図(電子国土Web)より(赤文字・図形を追加して掲載)

ここから鶴ヶ峰駅までは、この大きな道路に沿って歩いていきます(当時はその予定でした)。

天王町駅を通過

順調に歩いていき、天王町駅を通過しました。このあたりは商店街もあって結構にぎわっているイメージです。

天王町駅~星川駅間で見た帷子川
「かたびらがわ」と読むことを初めて知る

ここまで「帷子川」という名前を何度も出してきましたが、ここに来て初めて知りました。あなた、「かたびらがわ」っていうのね……!

今までなんとなく「ずいしがわ」って読んでいました。全然違いました。

神奈川県のホームページによると、帷子川の名前の由来は「片平」から来ているとのこと。

帷子川(かたびらがわ)という名前の由来についてはいくつかの説があるようですが、(保土ヶ谷区歴史資料地図)によると、現在の天王町一帯は昔、一方が山で他方が田野で平らな地形をしていたため、片平「かたひら」と呼ばれ、その中を流れていた川を「かたびらかわ」と呼んでいたそうです。

 また漢字の「帷子川」」ついては、文明12年(1480年)の太田道灌(おおた どうかん)の平安紀行に「帷子」という地名(現在の天王町付近)があり、現在の帷子川はここからきたものとされています。

帷子川水系の紹介 – 神奈川県ホームページ

コトバンクによると、「帷子かたびら」とはもともと「夏に着る麻のきもの」を意味し、それを昔は「片枚かたひら」と呼んでいたらしいです。

ただ、こちらの記事によると「帷子」には4つの意味があるらしいので、「帷子川」の名前の由来には諸説がありそうですね。

「帷子川」の読み方に衝撃を受けながら歩いていると、並んで泳いでいるカモを見つけました。ヒドリガモでしょうか?

帷子川にいたカモたち。ちゃんと並んでてえらい

星と川とスコアボードの裏

星川駅を通過しました。ここまでで、横浜駅を出発してから1時間くらいです。

星川駅を通過
星川駅の歴史を紹介するパネル

星川駅は、2022年に連続立体交差事業(踏切を高架式にする工事)を完了したらしく、駅前の道路もかなり整備されていました(参考)。

星川駅から少し歩いたところ「星川中央公園」がありました。

遊んでいる人はいませんでしたが、スコアボードの裏側のランダムに並んだ数字に惹かれて下の写真を撮りました。

それと、公園の入り口に合った「星」と「川」で「星川」を表しているデザインがいいなと思いました。

スコアボードの裏側の数字たち
星と川のデザイン。なるほど

坂道が多い和田町

星川駅の次は、和田町駅を目指して歩いていきます。

駅と公園への案内板

天王町あたりから薄々と思っていましたが、このあたりは坂道が多いです。

周りを見渡してみると、斜面に建っている家も多くて、土砂崩れとか大丈夫なのかなと少し心配に思ってしまいます。

歩いている途中に見つけた階段があったので、登ってみることにしました。

「星川第2歩道橋」と書かれている

階段の上から見た風景はこんな感じでした。

けっこう見渡しはよかったです。きっと、夜景とか見ると綺麗なんだろうなと思います。

地理院地図の色別標高図で見てみると、こんな感じの場所でした。

地理院地図(電子国土Web)の標準地図、色別標高図に赤四角を追加して掲載

こちらの資料によると、保土ヶ谷区は帷子川と今井川の2つの河川に沿った「低地部」と、川を取り囲むように形成された「丘陵部」から構成され、非常に起伏の多い地形であるとのことです。

そして、その川沿いの狭い谷間である「低地部」に、相鉄線を含む鉄道と幹線道路が集中しています。

上の地形図を見ると、いま歩いている場所は標高は低くて歩きやすいですが、これから丘陵部に差しかかってくるとだんだん歩きづらくなるんだろうなと想像ができます(実際この後は、高低差のある道を多く歩きました)。

ということで、和田町駅に着きました。

和田町駅を通過
和田町商店街のゲート

「和田町商店街」というゲートの通りをくぐりましたが、平日昼過ぎということもあってか、比較的静かに通り過ぎることができました。

上星川の「珈琲の店MA」で昼食をいただく

ここからはやっと国道16号線に戻って、大きな道を歩いていきます。

存在感のあるマンション「ルネ上星川」

歩きながら見つけた斜面上に立てられた集合住宅地。なんか存在感がすごいですね。

調べてみると、「ルネ上星川」というマンションらしいです。建物の中の様子は、こちらの記事がとても参考になりました。斜めに上がるエレベーターというのがまた興味深いです。

そして、上星川駅に到着しました。

上星川駅に到着
駅前にある「珈琲の店MA」

ここでちょうど13時だったので、昼食を食べることにしました。

今回昼食をいただいたのは、上星川駅のすぐ目の前にある「珈琲の店MA」。ここにはだいぶ前に一度来たことがありました。

お店に入るとほぼ席は埋まっており、窓際の席ではマダムたちがお茶会を開いていました。

店内は全席喫煙可で、すべての席にあらかじめ灰皿が置かれています。

私はタバコを吸いませんが、喫煙者の人にとってはこういう場所は貴重なんだろうなと思います。昔ながらの喫茶店という感じで、雰囲気も良いです。

気分でカレーを注文することにしました。そういえば前に来たときもカレーを頼んだような。注文から数分して運ばれてきました。

珈琲の店MAのカレー(500円)

おいしい。この家庭の味を感じられるのがまた良いところ。

昼食をいただくだけにしようと思っていましたが、コーヒーも飲みたくなって食後に追加で注文しました。

珈琲の店MAにあった砂糖。おしゃれ
珈琲の店MAのブレンド(200円)

コーヒーが200円で飲める喫茶店を、ここ以外に私は知りません。

帷子川分水路トンネルはマジでアツい

国道16号線を、特に何も考えずに進んでいきます。

道路を走る車が巻き上げる砂ぼこりが目に入って、目をショボショボさせながら歩いていきます。

そして、西谷駅を通過しました。

西谷駅を通過

そのまま西谷駅を後にして道路沿いを歩いていると、何やら謎の空間があるのを見つけました。

道中で見つけた謎の空間

「なんかダム感あるな……」

何の場所か気になったので、少し調べてみることにしました。

道路を渡って反対側の歩道に行くと、「帷子川分水路トンネル」と書かれているのが見えました。

「帷子川分水路トンネル」という文字を確認

引きで見るとこんな感じです。水はほとんど流れていません。

ちなみに、場所はこちらのGoogleマップをご参照ください。

分水路と立体交差している細い水路がありました。これは「水路橋」と呼ばれるそうです。

立体交差している水路橋
分水路内の水位目盛

帷子川分水路については、こちらのパンフレットに詳しく情報がまとめられています。

また、帷子川分水路は施設見学も受け付けているらしく、見学の詳細はこちらに書かれていました。

帷子川分水路の見学をすると「分水路カード」がもらえるそうで、どんなものかとても気になります(見学をしてなくても、横浜川崎治水事務所で配布しているそうです)。

分水路、知るほどに奥が深いですね。

参考
横浜水道みちを行く 其の706 帷子川分水路を見てきました①・横浜市旭区白根

鶴ヶ峰駅にたどり着けず、道に迷う

帷子川分水路を堪能したところで、次は鶴ヶ峰駅を目指していたのですが、行き方が分からず、とりあえず国道16号線沿いを歩いていました。

鶴ヶ峰駅に行く途中で見た飛行機です。空は曇っていました。

道中で見た飛行機

なんか遠くに高い建物があるなと、横目に見ながら通り過ぎました。

鶴ヶ峰駅を目指す道中で見かけた高い建物

ようやく鶴ヶ峰駅の表示が見つかり、これに従って左の道に進んでいくことにしました。

「鶴ヶ峰商店街」というゲートが見えました。こちらはけっこう賑わっている様子。

鶴ヶ峰商店街のゲート
鶴ヶ峰駅前

さっき通り過ぎた大きな建物が、鶴ヶ峰駅がある場所の近くだったようです。この経験から、「駅の近くには高い建物が建っている」という教訓を得ました。

ちなみにこの建物は「クリオレジダンスタワー横濱鶴ヶ峰」と呼ばれる相鉄線・鶴ヶ峰駅直結のタワーマンションだそうです。

クリオレジダンスタワー横濱鶴ヶ峰

小休憩 with 茎わかめと黒糖チョコ

次の二俣川駅を目指す前に、途中で入った「ダイソー 三和鶴ヶ峰店」で茎わかめと黒糖チョコを購入し、小休憩することにしました。

ダイソーが入っていた建物の1階には座って休憩できるスペースがあったので、とても助かりました。

この時点で、出発から3時間半が経っていました。脚を休め、糖分と塩分を確保してから、再び歩き旅に戻ります。

線路に沿って、次は二俣川駅を目指します。

横浜行きの各停列車

途中で線路から逸れる道を歩きましたが、おそらくあの高い建物の方向に二俣川駅があるんだろうなと予想を立てて、それを目指して歩いていきました。

遠くに見える高い建物を目指して歩く

案の定、予想は的中し、今度は迷わずに二俣駅までたどり着くことができました(駅の写真は撮り忘れてしまいました)。

この高い建物は「グレーシアタワー二俣川」と呼ばれるタワーマンションで、こちらも相鉄線・二俣川駅直結だそうです。

地図なしで線路沿いの駅を目指す者としては、タワマンは良い目印となっていいですね。

希望ヶ丘から三ツ境へ

ここからは国道40号線(厚木街道)沿いの道を歩いていきました。

次の希望ヶ丘駅へと向かう道のりは少し上り坂になっており、「今、希望の丘を上っているというわけだな」などと心の中で思いながら歩いていきました。脳も少し疲れてきたみたいです。

希望ヶ丘駅の近くを通りはしたのですが、写真を撮るためだけに駅に寄る体力はもうすでになく、そのままスルーしてしまいました。

景色が代わり映えしない道をひたすら歩いていると、いつの間にか「瀬谷区」に入っていました。

この雰囲気なんか好きです
瀬谷区に入りました

「イオンフードスタイル」がありました。このあたりは大きな建物が多いですね。

そのまま歩き、きょう駅に到着しました。このときの時刻は16:25でした。

イオンフードスタイル三ツ境店
三ツ境駅に到着

本来の予定であれば、国道40号線に沿ってラクに大和駅を目指す予定だったのですが、とりあえず線路に沿って歩いていると、途中で道が分からなくなってしまいました。

進むべき方向は何となくわかっていたので、迷いながらもとりあえず進み続けます。

見上げたら浮かんでた雲
用水路の突っ張り棒

道に迷いながらも進んでいく過程で、いろんなものに出会えるが歩き旅の醍醐味です。

空を見上げると綺麗な雲が浮かんでいたり、用水路に取り付けられている細い角棒が気になったり(たまに見かけるこれは一体なんなんでしょうね)。

線路の右側や左側を行ったり来たりして、蛇行しながらも進んでいると、ようやく次の駅である瀬谷せや駅が見えてきました。

「せやかて工藤」と「宇宙戦艦ヤマト」

この文章のタイトル「せやかて工藤」と「宇宙戦艦ヤマト」って意味わからないですよね。

これも歩いているときに「瀬谷駅か、せやかて工藤やな」と思ったのをそのまま採用してしまったので、意味不明となってしまいました。

瀬谷駅に到着

きっと長時間の徒歩移動で疲れていたのです。お許しください。このタイミングで残っていた黒糖チョコを全部消費しました。

それからまた歩き続けて、本日の終点である大和やまと駅に着きました。

ずっと駅の名前を「やまと」ではなく「だいわ」だと思っていました。「宇宙戦艦ヤマト」ですね、はい。

大和駅に続く道路。広い
大和駅に到着

この時点で時刻は17:30。出発から6時間ほど歩いてここまでたどり着きました。

相鉄線・大和駅の入り口

脚が疲れたのとお腹が空いたので、駅近くのサイゼリヤに避難してパスタをいただきました。

ひとり旅の味方・サイゼリヤ
パスタをいただきました

サイゼでゆっくりした後は、本日の宿となるネットカフェを目指すことにしました。

お店の外に出てみると、辺りはもう暗くなり、小雨も降っていました。私は傘は持ってきていなかったので、フードを被って雨の中を歩いていきます。

雨降る大和駅付近の様子

ネカフェを目指したはずなのに

「相鉄本線歩き旅」の計画を立てたときに、大和駅の南側にネットカフェがあるという情報を仕入れていたので、何も考えないまま南に向かって歩いた……はずでした。

遠くの方にうっすらと建物の光が見えたので、あの辺りにあるのだろうかと思い、そこを目指して歩いていきました。

夜道は少し怖いですね
なぜか相模大塚駅に到着した

そしたら、着いたのはネットカフェではなく、次の目的駅「相模大塚駅」でした。マジかと思いました。

駅にあった地図を見てみると、南に向かっていたつもりが、どうやら西に向かって歩いていたようです。

暗くてあまり気にしていなかったのですが、たしかに歩いているときに右側に線路が通っていて「これ何線だろう?」と不思議に思っていました。普通に考えて相鉄線でした。

駅に合った地図で現在地を確認

なんという誤算。しかし、ここで大和駅まで引き返すという選択肢はもうありません。かといって、宿の場所を調べることもできません。ここにきて、Googleマップが使えない縛りが効いてきました。

どうするか迷った結果「もういっそのこと海老名まで行くか」という結論になりました。海老名なら絶対にネットカフェはありますし、ゴールしてしまえばGoogleマップも使えます。

そして覚悟を決めて、海老名駅に向けて出発しました。

海老名を目指して夜道を歩く

この時の時刻は20:30。海老名駅まではあと3駅分の距離を歩けば着く距離です。そして、とぼとぼ歩いていると「海老名市」に入りました。

「海老名市」に突入

当初の計画では、2日間かけてゆっくりと海老名を目指す予定だったので、このような夜道を歩くことは想定外でした。昼間との雰囲気の違いも楽しみながら、一歩ずつ歩いていきます。

そして気づいたら、さがみ野駅まで来ました。

さがみの駅を通過

あともう少し!ということで、線路に沿って次のかしわ台駅を目指します。

右に進むか、左に進むか、それが問題だ。

ここまでは、比較的大きな道(市道4号線)をそのまま進み、国道40号線に合流したのですが、目の前の道がついに二手に分かれました。どちらを進むべきか……?

地理院地図(電子国土Web)の写真に図形を追加して掲載

体力に余裕があれば、片方の道をとりあえず進んで、間違えていたら引き返すということもできます。しかし、一日中歩き続けた今の状態で、それは何とか避けたい。ここで判断を間違えるわけにはいきません。

ここまで歩いてきた道を振り返ってみると、「大和8km」という標識が見えます。ネットカフェにたどり着けず、海老名駅まで行く覚悟を決めてからけっこう歩いてきました。

「大和8km」と書かれた標識

このときの時刻は21:40。それぞれの分かれ道をよく観察し、交通量の多さや方角も考えて、左側の道を行くことにしました。

自分を信じて、左側の道を歩いていく

少し歩いていくと、街の光らしきものが見えてきました。その遠くの方に、背の高い立派な建物も見えます。

街らしき光が見えてきた
遠くの方に高層の建物が見えた

どうやらこちらの道で正解だったようです。

海老名駅に到着!そして休息

私が海老名について知っていることと言えば、次の2つしかありませんでした。

  • 海老名サービスエリアが有名なこと
  • 「ららぽーと」というショッピングモールがあること

なので、まさか海老名に「七重の塔」があるとは思ってもいませんでした。

公園内の七重の塔モニュメント
海老名中央公園のマップ

海老名中央公園をまっすぐに突っ切って、海老名駅を目指します。

ここまで暗闇を歩いてきたので、目の前の光が眩しく感じられます。そして……。

やっと海老名駅に到着しました!

海老名駅前

一応、海老名駅に到着した証拠に、相鉄線改札口の案内の写真も貼っておきます。

ここまで長かったような、短かったような……。

このときの時刻は22:00。出発してから11時間ほどかかってゴールしました。

かなり疲労がたまり、脚も膝も痛かったので、一刻も早くどこかで休みたかったです。あとトイレにも行きたい。

ということで、ここで本日初めてGoogleマップを起動して、近くのネットカフェを検索しました。

駅の近くの快活CLUBがヒットしたので、今日はここを宿にして休むことにします。

快活CLUB 海老名駅前店

振り返ってみれば、あっという間にも感じられましたが、やはり長い一日だったと思います。

この翌日は、噂に聞く「ららぽーと」に訪れて、できるだけ早めに家に帰る予定でした。

ちなみに、この後のネットカフェで過ごした夜は、近くの席の人(しかも3人)が一斉にいびきの大合唱を始めて、一睡もすることができませんでした。

寝るのは諦めて、ひたすら『ダイヤモンドの功罪』を読んでいました。面白かったです。

相鉄本線歩き旅 1日目終了
2日目につづく

まとめ

以上が、「相鉄本線歩き旅」1日目のご紹介でした。

2日目は、ららぽーと海老名に寄ってから、その近くでラーメンを食べて帰るだけの話になりますが、もしお時間がありましたら覗いてみてください。

えのきつね
えのきつね

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!