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今すぐやりたくないことをやる5つのコツ

ライフハック
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この記事を読んでいるということは、あなたには「今すぐにやらなければならないこと」があって、でもどうしてもやる気が出なくて困っている状況なのだと思います。

かくいう私も、あと数時間で締切という状況に絶望し、ネットで「やる気を出す方法」や「モチベーションを高める方法」を検索して、何とか乗り越える方法を求めていました。

しかし、結局たどり着くのは「習慣化する」「とりあえず3分間だけやってみる」といったものばかりで、それすらできない私にはどうすることもできませんでした。

そこで今回は、自分が「現実逃避しているときに読みたかったなぁ」と思えるような、実践的な「やる気を出す方法」をご紹介していきます。

ちなみに、本記事の続き今すぐやりたくないことをやる方法【実践編】はこちらです。

えのきつね
えのきつね

作業をしているときよりも、現実逃避をしているときが一番つらいと思います。

この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

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「やりたくない」という気持ちが起こる理由

まず下の図をご覧ください。

これは、現実逃避をしている「現在」の状況から「作業完了」までのエネルギー(モチベーション)の変化を表しています。

最初は現実逃避の状態にあるため、エネルギー(モチベーション)は低い状態にありますが、作業を行うには「タスクに必要なエネルギー」が不可欠です。

しかし、作業をするのは「とても疲れる」ので「やりたくない」と思ってしまい、なかなか現実逃避から抜け出すことができません。

なんとか思い切って作業を開始して山を越えると、必要となるエネルギーはだんだん減ってきて、始める前よりもラクになってきます。

最後は、作業の緊張感から解放されて「無事に作業が終了した」という安心感を得ることができます。

ちなみにこの図は、高校化学の「化学反応の進み方と活性化エネルギーの関係」を参考にして考えたものであり、心理学に基づくものではないのでご注意ください。

参考
やりたくないことをズルズルと先延ばしにしないためには「考えないこと」が重要 – GIGAZINE

「作業の山」を楽に登る方法

作業をする中で一番難しいのが、「作業を開始して、作業の山を登り始めること」です。

作業の山(パワポで作成)

ただでさえモチベーションが低い状態なのに、そこから「タスクに必要なエネルギー」を生み出して山を登るのは、かなり疲れます。できるなら一生やりたくありません。

しかし、そういう訳にもいかないので対策を考える必要があります。方法は次の2つです。

  1. 自分のエネルギー(モチベーション)を上げる
  2. 作業の山を低くする(完成度を下げる)

まずは、「作業の山」をどうラクに登るかについて考えます。

「1」は、自分のモチベーションを上げて、そのノリで作業の山も乗り越えようという方法です。

一方で「2」は、自分はそのままで、作業の山の高さを低くしようという方法です。

ここで重要なのが「1」「2」のどちらを選ぶかということですが、個人的には「2」をオススメします。

理由は、現実逃避中に作業へのモチベーションを上げるのは、かなり難しいからです。私の経験としても、モチベ系の動画をいくら見ても、上がるのは現実逃避のモチベーションだけでした。

なので、「2」作業の山を低くする、つまり作業に必要なエネルギーを極限まで減らすことに、最初は全力を注ぎましょう。

やりたくないことをやる方法としてよく挙げられる「習慣化」は、反復学習によって意識しなくてもできる行動のことでです。これは、行動の繰り返しによって「作業の山」を低くしています。しかし、ある行動を習慣づけるには相当の時間が必要となり、今の私たちにはそのような時間は残されていません。なので今回は作業の完成度を下げることで、とりあえず終わらせることを目指します。

「やりたくないことをやる」5つのコツ

作業に取りかかるには、まず「作業の山を低くする」ことに専念すべきだと説明しました。

ここからは、作業を開始するときに効果的な「5つのコツ」をご紹介していきます。

 
作業を分割する
現状を把握する
簡単なものから始める
目標を下げる
過去のデータを参考にする
  • コツ1:期日、目標、現状を把握する
  • コツ2:目標を下げる(最低ラインに設定)
  • コツ3:作業を分割する
  • コツ4:簡単なものから取りかかる
  • コツ5:過去のデータを参考にする

コツ1から順番に解説していきます。

【コツ1】期日、目標、現状を把握する

やりたくない作業を始めるときに、最も重要なことは「最初から作業に着手しないこと」です。

これまでひたすら現実逃避をしてきた状態で直接作業を始めようとすると、脳と身体が拒否反応を示し、また現実逃避に走ってしまう恐れがあります。

それを避けるため、まずは間接的に作業に取りかかることを意識しましょう。

まずはこれからやるべき作業について、【コツ1】では以下の3点を確認していきます。

  • 期日(納期や作業に使える時間の確認)
  • 目標(何をどれだけやるべきか、または試験の目標とする点数などの確認)
  • 現状(現時点でどこまでできているか、何ができていないかなどの確認)

イメージとしては、「現状」がスタート、「目標」がゴールであり、タイムリミットが「期日」となります。

最初から作業に直接取りかかるのではなく、まずは間接的にこの3点を確認するところから始めましょう。

【コツ1】まとめ 作業に取りかかる前に「期日」「目標」「現状」を把握する。

【コツ2】目標を下げる(最低ラインに設定)

【コツ1】の期日、目標、現状の3つのうち、「期日」と「現状」は自分の都合で動かすことができません。この中で唯一自分で変更が可能なのが「目標」です。

そもそも、現実逃避をする原因は「完璧主義」である可能性が多いです(おそらく)。

頭の中にある完璧な目標を達成するためには、多くのエネルギーが必要で疲れるということを、完璧主義者はやる前から知っています。なかなか取りかかれないのは、そのためです。

そこで大事なのが「目標を下げる」ことです。

【コツ1】で確認した「目標」は、だいたい「理想の目標」として設定されていることが多いです。

なので、これを達成可能な「最低限の目標」に変更してやる必要があります。

  • 宿題の場合:「最低限」どの問題を、どれくらい解かないといけないのか
  • 試験の場合:「最低」何点以上で合格できるのか

必ず超えなければならない「最低ライン」を見極めて、それを新たな目標として設定します。

もし最低ラインを目標にするのが不安なら、ほんの少しだけ高めに設定してかまいません。ただし、あまり高くしすぎないことが大事です。

【コツ2】まとめ 最低ラインを見極めて、達成可能な目標を設定する。

【コツ3】作業を分割する

取りかかる作業を、1つの大きな「疲れることの塊」として認識していると、やる気は下がる一方です。

かの有名なデカルト(哲学者・数学者)は、次のように言いました。

デカルト
デカルト

困難は分割せよ!

なので、私たちもこのデカルトの名言に従って、これから取り組む作業を分割していきます。

ここで重要なのが「自分が実行可能なレベルまで分割すること」です。

  • 数学の宿題の場合:問題集の1ページ→大問1つ→小問1つ
    自分で「このくらいならやってみようかな」と思えるところまで分割していく。

こうすることで、最後には「この計算問題を1問解くだけ」や「この英単語を1つ覚えるだけ」のような小さなタスクになっているはずです。

最初はどれだけ小さくてもいいので、まずは確実に1歩を踏み出せるようにしましょう。

【コツ3】まとめ 自分ができそうなレベルまで作業を分割する

【コツ4】簡単なものから取りかかる

自分にできそうなレベルまで分割できたら、次は取りかかる順番を考えていきます。

ここで重要なのは「簡単なものから取りかかる」ということです。

分割したものの中には、手を付けやすい簡単なものもあれば、苦手なものや難しいものもあると思います。

手ごわい作業は後回しにして、まず簡単なものから片づけていきます。それを繰り返しているうちに、だんだん調子が出てきて作業が進むはずです。

【コツ4】まとめ 自分ができそうな簡単なものから順番に取りかかる

【コツ5】過去のデータを参考する

何事においても、0から何かを生み出すのは難しいです。

そんなときは、ネットで似たような情報(データ)を調べてみることで、作業量を大幅に減らせる可能性があります。今だと、生成AIを活用するという方法もあると思います。

しかし、内容をそのまま「コピペ」していはいけませんあくまで、やり方や内容を参考する程度にとどめておきましょう。

生成AIの回答を丸写しするのもオススメしません。もしAIの回答を参考にする場合は、情報の正確性を自分で確かめるようにしましょう。

全てを0から生み出すのではなく、少しでもラクして作業できるように「この作業を早く終わらすのに使えるものはないか?」と考えてみることが大事です。

【コツ5】まとめ 参考にできるものを探して利用する(コピペはNG)。

まとめ

以上が、今すぐやりたくないことをやる5つのコツのご紹介でした。

以下の記事では、今回ご紹介した「5つのコツ」を使って、実際に「やりたくないこと」をどのようにやるかをまとめています。

今すぐやりたくないことをやる方法【実践編】

現実逃避で苦しんでいるのは、あなた一人ではありません。この記事が少しでもお役に立てば幸いです。