すこし前に、Z世代の若者の間で「蛙化現象」という言葉が話題となり、2023年の流行語大賞トップ10にも選ばれました1。
蛙化現象とは、「好意を持っている相手に対して急に冷めてしまう現象」を意味します。
しかし、今回のテーマは「蛙化現象」ではなく、INFJ(提唱者)の共感を得られるであろう「カメレオン化現象」です。
本記事では、INFJの「カメレオン化現象」の意味や対処法について解説しています。
INFJの「カメレオン化現象」とは?
INFJ(提唱者)は、その場の雰囲気や相手の性質を察知し、それに合わせて振る舞うといった特性があります。
たとえば、相手によって話し方や接するときの態度を変えたり、ときには自分の性格を相手に合わせて変化させることもあります。
これは、INFJは常に周囲や相手のことを気にかけ、状況に応じて行動できる「柔軟性」を備えているために起こる現象です。周囲や相手に対する「適応力が高い」ともいえます。
このように、INFJはその場の雰囲気や相手に合わせて自分自身を”染める”ことができるため、「カメレオンのような性格」と表現されることがあります。
そして、そのように振舞ってしまう現象は「カメレオン化(カメレオニング)」と呼ばれています2, 3。
一般的には、特に恋愛関係において何でも相手に合わせてしまうことを「カメレオニング」と言うそうです。
本記事では、蛙化現象にちなんで「カメレオン化現象」と呼ぶことにします。
「カメレオン化現象」の問題点
「カメレオン化現象」の問題点の1つは、自分が嫌だと思っていることでも相手に合わせてNOと言えないことがあるということです。
自分にとって本当に嫌なことに対しては、はっきりと「嫌だ」と伝えることが必要です。INFJもその点を理解しているため、状況に応じてきちんと断ることもできます。
しかし、「自分が少し我慢すれば済むようなこと」に関しては、相手に合わせてOKしてしまうことは多いのではないでしょうか?
これはINFJの「争いを避けて、相手に適応する」という特性、つまり”カメレオンとして振る舞うこと”に起因しています。
では、過度な「カメレオン化現象」に対処するにはどうすれば良いのでしょうか?
いろいろな方法があると思いますが、ここでは「アサーション」という考え方をご紹介します。
「アサーション」で自分も相手も大切にする
「アサーション」とは、「自分も相手も大切にする自己表現」を意味するコミュニケーションの方法です。
相手に嫌な思いをさせることなく、自分の意見をきちんと伝える(自己表現する)ための方法として、近年さまざまな場で取り入れられるようになりました。
アサーションとは、自分が話したいことを非主張的にも、攻撃的にもならず、なるべく率直に、素直に伝えると同時に、話した後には、相手の反応を待ち、対応することも含んだ自己表現です。
平木典子『アサーション入門』P.42
「自分も相手も大切にする」というのは、INFJとしては取り入れやすい考え方だと思います。
ときに自分に無理をさせてしまうことの多いINFJだからこそ、自分を大切にするためにもアサーティブな自己表現を学ぶことは有用です。
以下の本は、私が「アサーション」を初めて知ったときに読んだものです。「自分も相手も大切にする表現方法」についてわかりやすく解説されています。
こちらの記事でも『アサーション入門』のご紹介をしているので、もしお時間があったら覗いてみてください。
まとめ
今回は、INFJの特性の1つである「カメレオン化現象」の意味や由来、その対処法についてご紹介しました。
私自身もINFJとして、ときどき自分の「カメレオン化現象」に悩まされることもあります。
もしかしたら、INFJに限らず、いろんな方がこの「カメレオン化現象」を経験しているかもしれません。
今回ご紹介した「アサーション」の技術は、トレーニングによって誰でも身につけられると言われています。
カメレオンとして振る舞うことも大切ですが、誰もが自分たちの色を認め合って過ごせると素敵ですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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脚注
- 「現代用語の基礎知識」選 2023ユーキャン新語・流行語大賞 年間大賞&トップ10発表!【ユーキャン】 ↩︎
- 好きすぎて相手に合わせすぎてしまう「カメレオニング」で本当の自分を見失う | TABI LABO ↩︎
- Do You Become A ‘Chameleon’ In Love? A Psychologist Helps You Understand Why ↩︎